漢方を飲む時には、水または白湯で飲むようにしましょう。漢方というのは、その味にも効能があるといわれています。苦味には、胃腸の調子を整える効果があります。お茶やジュースのように味がついたものだと、苦味が薄れてしまい効果が得られないこともあります。特にコーヒーの場合は注意が必要です。漢方のなかでも、比較的多くの人が利用する葛根湯ですが、その原料には麻黄が使われています。麻黄の成分であるエフェドリンは、コーヒーに含まれるカフェインと相性が悪く、同時に飲むと血圧が上昇する可能性もあります。漢方を飲む時には、薬効に影響を与えない水や白湯を準備しておきましょう。また、漢方を飲む時には食前が効果的とされています。その理由は、漢方というのは空腹時に服用した方が、その効果を発揮するからです。生薬というのは、腸内細菌によって腸から吸収されます。食べ物が胃腸にあると漢方の吸収を妨げることになります。そのため、胃腸が空になっている食前に飲むのが最適です。ですが、万が一飲み忘れなどで食前に飲めなかった場合は、食後に飲んでも問題はありません。その時には、食後2時間以上空けるといいでしょう。食べ物は胃に入ってから、約2時間たつとかなり消化されているので、漢方の効果を得ることができます。また、漢方そのものが胃腸の負担になるという患者は、食後に飲むことを医師が勧めるというケースもあります。漢方を正しく飲むことによって、体調不良などが改善できます。